公チャンネル

「師北川八郎語録」同じ時を歩む

テーマ:光る足
人々は同じ時を歩む。
皆 同じ時の流れに乗って遅滞なく流され 人生を悩みこの世を楽しみ感謝しながら魂の海に流されてゆく。
同じ時の悲しみ 喜びは同じ時の船に乗った人しかわからない。
でも 同じ時代に生き 同じものを食べ同じ体験をしても 同じものを見ないことも多い。
旅をし 同じバスに乗り同じ時間を過ごしても居眠りすれば たとえば夕映えの阿蘇を見ず 5月の草原の風も楽しめない。
心がそこにない時 体験していても見ておらず美しさが心に響かない。
心の目覚めも同じ。
見ていない人、人生の苦のにおいをかいでない人に 心の力の説明は通じない。
見ていても見ていない人もいる。
下ばかり見ている人は 空の青さに気づかない。
神も仏もないと苦と不満と不安に気がいく人は 運の好転があることを知らない。
ラジオをつけていても関心のないことは 何も聞こえてこないように 心の目覚めがないと人生のチャンスは少ない。
自分の体験以外を信じない人は 他の人の心のありようを読み取ることができない。
自分にとって都合の良いことだけを選んで 人の不信をかう。
自分の利 自分の快だけを追う人に どうして人が手を貸そう。
この世に欲の深い人と 欲の少ない人がいる。
自分を正そうと心がけている人と 快のみに生きている人がいる。
自分が傷つくことに敏感で 人の悲しみに鈍感な人がいる。
でも最近は 中・高年になって心を正そうとする人に多く出会う。
その優しさと穏やかさにほっとする。
まだまだ 大丈夫だ・・・。
「光る足」より