【他不是吾】

【他不是吾　たは　これに　あらず】と読みます。
曹洞宗の開祖、道元禅師が中国に留学しているときの話です。
真夏の暑い日に高齢の典座(修行僧の料理を作る僧侶)が、椎茸を干していました。
道元禅師は、「何もあなたがしなくても、他のものにやらせたらいいではありませんか」と、声をかけました。
これに対して老僧は、「人がやったのでは自分がやったことにならないじゃないか」と。
あなたの好物を他のものが食べて、食レポしてもあなたのお腹は満たされません。
何事も自分で実践しなければ、身につかないのです。
知っているだけではなく、出来るまで実践してほしいのです。面倒くさいな～嫌だな～と思う事は大事な仕事のようです。
少し努力すればできることに挑戦してみませんか。案外、楽しいものです。そして、必ず、結果がでます。
人がいない・時間がない・モノがない、を言い訳にし過ぎないように総意工夫を楽しんでみませんか。
私もこの禅語を大事に実践していきます。

佐渡公一
2023年1月27日