「楽しめないのか」

スポーツはどれも簡単には得点にならないようになっている。
楽して得点できるように、卓球のピンポン玉を大きくすれば、サッカーのゴールを広くする、野球ボールを大きくしバットも大きくすれば、今よりも得点できると思う。がしかし、簡単には得点にならないようにしていることを、楽しみながら練習し試合する。
スポーツは思うようにならないことを楽しむのに、人間関係だけは思うようにならないと楽しめないどころか、イライラして心を病んでしまうことがある。
なぜだろうか。
自分は正しい、間違っていない、悪いのは相手だという、小さなエゴが動きそれを静かに見つめることができない。無邪気さがなくなり邪気になる。
肉体をまとった人間は死ぬまで小我が消えないと思う。
小我を押さえつければ形を変えて小我が暴れだす。
では、どうすればいいのか。
エゴを静かに見つめることだと、師匠から教わった。
そして、小さなエゴを大きなエゴに育てていくことだと。
100歩進んで99歩後退。
1歩前進するために199歩歩く。
大きな努力に小さな成果である
このようなことを考えているときに、【手のひらを太陽に】、という歌を思い出した。
この歌を聞いて、少し心が広く優しくなった気がした。