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『いのちをむすぶ「佐藤初女著・集英社」より、こころにのこる言葉を紹介します。』その1

序文
苦しみから立ち上がるには、ひとのために動くことです。
喜びに満たされたときにも、人のために動くことです。
人のために働き、人に喜んでもらえると
なにものにも代えがたい、深い感動に満たされます。
それは、誰でもが持つ天性です。

ともに感じる
聴くことを大事にしています。
先入観を持たずに自分を空っぽにして
相手の心に寄り添い、ただ一心に耳を傾けるのです。
はたから見ればたいしたことではない
と思うようなことでも
その方が感じている重みのままに受け止めます。
自分の考えと違っても、途中で言葉をはさみません。
人から諭されることは、正しいことだとわかっていても
なかなか受け容れがたいものです。
悲しみや怒りで心が詰まった人も
話して話しているうちに
心が落ち着き、自分の道に気づかれます。
答えを出すとか
なにかを与えるということでなく
私も気づきをいただきながら
ともに感じ、ともに考え、一緒に進んでいくのです。

今を見る
弱さゆえに美点が隠れていることがありますが
どんな人にもよいところがあり
よくなりたいと願っているものです。
過去がどうであろうと、その人の今を見たいと思います。