日本医療評価機構 認定第 JC1979号
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『八木重吉さんの詩』
 東京町田市出身で、師範学校卒業後、英語
教師となる。二九才で病没する。
 八木さんの詩は、人間関係で苦しんでいる
時、心の大きな支えとなる。
「草にすわる」
 わたしのまちがいだった。
 わたしのまちがいだった。
 こうして草にすわればそれがわかる。
 私は、草のように動かない事はなく、フラ
フラし、時に嘘をつく。
 草にすわると、自分の愚かさがわかる。
 愚かな私が、他人を責めることもできない。
未完成、不完全な私が、自分は正しいとして
謙虚にならないとすれば、自分が苦しむだけ
である。
 「願い」
 人と人のあいだを、美くしくみよう。
 わたしと人のあいだを、美くしくみよう。
 疲れてはならない。
 人間には小我=エゴが生きている以上消え
ることはない。自分は正しい。悪いのは相手
だ等々。
 人間は神ではない。発展途上の未完成な人
間。その人間同士が、ゆるしあい、譲り合い
ながら、ほんのひと時、この世に生を受けて
いる客人同士。いずれは死すべき定め。なら
ば、なおさら、人と人のあいだを、美くしく
みていく努力をしていくことが、生きていく
うえで心が豊かになる秘訣ではなかろうか。
 とはいえ、簡単なことではない。
 何故、私がそこまで譲らなければ。
 相手にだって問題あるでしょう。
 こうなったら、悪のスパイラルに入る。一
瞬心は楽になった気になるが、そのあと苦し
み始める。疲れるのだ。
 そこを八木さんは、疲れてはならないとい
う。工夫・努力なくしては、人間関係は改善
しない。